Case Study #663
『特別な瞬間を想い起こす覆輪留めの婚約指輪』
プロポーズ用の婚約指輪をお探しだった男性。
職人の手作業でリングを制作している点や、
日本製に拘った和の雰囲気を気に入ってくださり、
大切な婚約指輪を鶴にお任せくださいました。
たくさんのリングをご覧いただく中で、
「かっこいい」と気に入ってくださったのは、
覆輪留めのデザインでした。
覆輪留めとは、
ダイヤモンドの周囲を地金で覆うことで、
石をセットする方法です。
爪の引っ掛かりが少なく、
日常的にも身につけやすい点が魅力です。
ダイヤモンドを囲む地金には、
ミルグレインという丸い粒の装飾が施され、
ダイヤモンドの輝きを引き立てます。
ミルグレインは「永遠」を意味するモチーフとして、
古くから愛されてきました。
鶴では、一粒一粒職人が手作業で施していくため、
職人技の詰まった温かみのある加工でもあります。
リングの素材は、お相手様をイメージして、
華やかなイエローゴールドをお選びいただきました。
さらに、リングの腕部分には、
「サテン荒」のマット加工を施しました。
表面にヤスリをかけることで生まれる、
ランダムな横方向のラインが、
まるでラメのように煌びやかに輝きます。
イエローゴールドの素材に、
「サテン荒」の繊細な輝きが合わさり、
アンティーク調のおしゃれな印象に
仕上がりになりましたね!
そして、リングの内側には、
いつでもプロポーズの瞬間を想い起こす事ができる、
特別なメッセージを刻印しました。
お相手様のことを想いながら、
刻印の内容をお悩みになる姿を見て、
とても心が温かくなりました。
桜の蕾も膨らみ始めた頃、
完成したリングをご納品させていただきました。
ダイヤモンドの選定からデザイン選びまで、
細部にまでこだわってお選びいただいた
指輪の仕上がりを見て、
「すごくいいですね!」とお喜びくださいました。
メンテナンス等で、
お相手様が指輪を身につけられたお姿を、
拝見できることを心より楽しみにしております。
また、おふたりの幸せが末永く続きますよう、
心よりお祈りしております。
鶴 代官山アトリエ
プランナー:山口
2606