Case Study #402
『2種類の鎚目をふんだんに打ち込んだ、半剣腕の結婚指輪』
結婚指輪:18MA-012
素材:プラチナ(Pt900)・ホワイトゴールド(K18WG)
フォルム:半剣腕・ストレート
テクスチャ:錆鎚目小・鎚目小鏡面
リング幅:左3.0mm/右2.5mm
刻印:手打ち刻印
宝石:ダイヤモンド・アクアマリン
結婚指輪をお探しの
仲良しなお二人。
1本のリングに、
半分は艶のある鎚目を、
もう半分には
マットの鎚目を打っている様なデザインにしたいと
イメージをお話ししてくださいました。
テクスチャーによって
入れる方法の向き不向きがあり、
職人が綺麗に仕上がる方法を試行錯誤し
お客様のリングを作っている結婚指輪。
2種類のテクスチャーによって、
2面性を出したい場合は、
マスキングという方法で
片側を隠した状態で1つのテクスチャーを施し、
もう片側も同じ方法を取るような
加工法方があります。
ただ、マスキングの場合は、
真っ直ぐのラインを作り出すのが
実はとても難しい方法です。
テクチャーによっては、
リングのフォルムに
形作られている段差などの凹凸や
形の切り返しに合わせて施した方が
綺麗な場合がありますので
お好みのテクスチャーに相性がいいデザインを
プランナーがご提案させていただきます。
お二人のお好みの場合、
鎚目を2種類入れる際には
リングフォルムに沿って打ち入れた方が
比較的綺麗に2面性を作ることができるため、
お揃いの半剣腕のフォルムで
お仕立てすることになりました。
リング半分には、
鎚目小鏡面を施しています。
鎚目小鏡面は、
金槌で1面ずつ小さな面を
ランダムに打ち込む鎚目の加工。
1面ずつしっかりと光を反射する鎚目小鏡面は、
地金本来の輝きと色味を
堪能できるテクスチャーです。
もう半分には
錆鎚目小を打ち込み
2面のコントラストがはっきりと表現される様に
アレンジされました。
錆鎚目小は、
あえて錆させておいた金槌で叩くことにより
表面の凹凸がそのまま転写され、
和紙の様な質感が独特の
鶴オリジナルの鎚目です。
男性が、錆鎚目の光沢感を気に入ってくださり、
お二人でお揃いのテクスチャーを
施しています。
男性のリングは、
プラチナの青白い発色の地金で制作し
結婚指輪らしい洗練された印象に。
幅は、3.0mmのボリュームでお仕立てし、
手に映えるバランスでお仕立てしています。
表側を錆鎚目にすることで、
普段は肌馴染みのいい
落ち着いた見え方の結婚指輪になりましたね!
女性のリングは、
少し黄身がかった色味が特徴的な
ホワイトゴールドでお仕立てし、
肌馴染みの良さを大切にされました。
幅は、2.5mmで
男性よりも少し幅細でお仕立て。
表側は、男性とは反対側の
鎚目小鏡面にすることで
落ち着きながらも手元に存在感をあたえる
魅力的な結婚指輪になりました!
リングの内側には、
手打ち刻印でお日付とイニシャルを打刻。
お日付とお名前の間には、
ご自身の誕生石をお守りの様に
こっそりとお留めしています。
ご納品後には、
“とても綺麗な指輪を作って頂いて満足してます!” と
嬉しいメッセージを送ってくださったお二人。
お二人でじっくりと悩んで作った結婚指輪は
お手元に馴染んできたでしょうか。
またアトリエで
お二人にお会いできる日を
心待ちにしております!
鶴 代官山アトリエ
プランナー:北島
294