Case Study #244
『ミルグレインとそれぞれの好みの加工を組み合わせた結婚指輪』
結婚指輪:18TE-011(アレンジ)
素材:プラチナ(Pt900)・ピンクゴールド(K18PG)
フォルム:平打ち
テクスチャ:ミルグレイン・錆・鏡面仕上げ
リング幅:左4.0mm/右3.0mm
宝石:ダイヤモンド
平打ちの四角いフォルムのリングをベースに、
2つの質感違いの要素が入っているようなデザインで
お探しだったお二人。
平打ちは、丸みのないフラットな面が
シャープな印象を与えてくれるフォルムです。
2つ質感を取り入れることを考えながら
ご試着を重ねていく中で、
ミルグレインの装飾を気に入ってくださいました。
ミルグレインは、タガネという工具を用いて
連なった丸い粒は、1粒ずつ職人が丁寧に打ち込む装飾です。
鶴のミルグレインは
リングに元々形取ったものではなく、
フラットの面に手作りで丸い装飾を施しているため
1つ1つの粒の丸みがふっくらとしていて
職人技を感じていただける加工の1つです。
お二人は、平打ちリングの片側に
お好みの表面加工と、
お揃いのミルグレインを施して制作することに。
男性のリングは、
プラチナ1色で、重厚感のある仕上がりに。
表面加工は、錆鎚目という
艶の落ち着いた質感の鎚目を施しています。
錆鎚目は、
あえて錆させておいた金槌で叩くことで
錆の凹凸が転写され、
アンティークな印象になる表面加工です。
錆鎚目のリングの輪郭に沿うように
大きな粒のミルグレインを片側に1周施しました。
鶴のリングは上下に2周に
ミルグレインを施しているものが多いのですが、
あえて片側に施すことで、
向きを変えても楽しめるような
アシンメトリーなデザインに。
大きく大胆なサイズで打ち込む鎚目と
ぐっと目を惹きつけるような印象的なミルグレインの
コントラストが魅力的なリングになりましたね!
女性のリングは、
男性とお揃いのミルグレインを
プラチナでお仕立て。
もう一つの要素として
ピンクゴールドの鏡面仕上げにすることで、
地金で2つの質感を表現しています。
ピンクゴールドという地金は、
肌に優しく馴染むような
柔らかい印象が特徴的です。
ピンクゴールド側の側面には
リングの約4割ほどに
ダイヤモンドを彫り留めで施しました。
つける向きによって、
ご自身から、または、向き合っている周りの方から
キラリと輝くダイヤモンドが
華やかな印象になりましたね!
とても真剣に、
そして柔軟にデザインを考えられていた
お洒落なお二人。
お二人のお好みのデザインを
オーダーメイドでお仕立てするお手伝いができたこと
とても嬉しく思っております!
お近くにいらした際には
ぜひアトリエに遊びにいらしてくださいね。
またお会いできる日を
楽しみにしております!
代官山アトリエ
プランナー:北島
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