Case Study #356
『クラフト感ある凹凸が特徴的な、鎚目粗面の結婚指輪』
結婚指輪:18TE-009
素材:ホワイトゴールド(K18WG)・イエローゴールド(K18)
フォルム:甲丸・ストレート
テクスチャ:鎚目大粗面
リング幅:3.0mm
刻印:手打ち刻印
宝石:ダイヤモンド
ご入籍を翌週に控えたお二人が
結婚指輪を探しに
アトリエを訪れてくださいました。
オーダーメイドに限らず、
他の人とは被らないようなデザインにしたいと
色々なブランドを見て探していたというお二人。
鶴を選んでくださったのは、
可愛いデザインがたくさんあったからと
お話ししてくださいました。
そんなお二人が選ばれたのは、
鎚目大粗面の結婚指輪。
鎚目とは、職人が金槌で
1つ1つの面を叩き出す事で生まれる
ランダムな凹凸感が
クラフト感溢れるテクスチャー。
力強い印象も見受けられる鎚目ですが、
金属はとても繊細な素材です。
あえて浅く細かな凹凸をつけておいた金槌で叩くと
その凹凸がリングに転写され
落ち着いたマットの風合いになります。
凹凸をつけてからマット加工をかけるのではなく、
このように転写させて作り出すため、
少し艶が出る部分があったり、
マットが深めに入っている部分があったりと
その時々で愛らしい表情が出るんですよ。
お二人は、転写させてマットにする
“鎚目粗面”というテクスチャーを
お揃いで選ばれました。
男性のリングは
ホワイトゴールドの地金で制作。
プラチナと比べると、
黄色味・茶色味がかった柔らかい色味が特徴の
ホワイトゴールド。
特に、マット加工が施してあると
肌に柔らかく寄り添うような
優しい色味になります。
指あたりが良い
甲丸という丸みをつけて制作したのも
お二人のこだわりのポイントです。
リング幅は、
鎚目のランダム感が活きいきとする
幅3.0mmでお仕立てしました。
女性のリングは、
イエローゴールドで制作。
鮮やかなイエローが
手に華やかさをもたらしてくれる
イエローゴールドの地金。
トップには1.3mmという大きさの
ダイヤモンドを爪のない留め方で
1pc施し、目を惹きつける輝きを
ワンポイントとして選ばれました。
装飾のない石の留め方は、
洋服等へのひっかかりが抑えられるだけでなく、
鎚目の雰囲気をくずさずに留められるため
鶴の中でも人気の石留め方法です。
それぞれお好みの地金で制作した
お揃いの結婚指輪。
表面を叩いたときに出る
側面歪みをあえてそのまま残す
打ちっぱなしの技法を取り入れ、
輪郭にも揺らぎを感じる
より手作り感あふれるデザインになりましたね!
ご納品の際には
初めて着けたようには感じられないほど
お二人ともとてもお似合いになっていました!
これからお二人でたくさん身につけて
鎚目の表情の変化も
ぜひ楽しんでいかれてくださいね。
またアトリエでお会いできる日を
楽しみにしております!
鶴 代官山アトリエ
プランナー:北島
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