Case Study #272
『愛らしい覆輪が魅力的な婚約指輪』
少し緊張されたご様子で、
“彼女にプロポーズを考えています”と、
お一人でアトリエにご来店された男性。
女性のお好みのデザインはもちろん、
“日常使いもできるように”と
お相手の女性を一番に想い、
細かな部分までたくさんのこだわりをお持ちで、
具体的なデザインのイメージを真剣に
お話ししてくださいましたね!
じっくりと考え、男性が選ばれたのは、
”覆輪留めが愛らしい婚約指輪”。
男性のイメージするデザインを
しっかりと理想通りの形にするべく、
“試作リング”をお作りすることに。
試作リングとは、本番同様のサイズ、
デザインをシルバーで本物同様に制作し、
本番制作を始める前にデザインの確認が
できるものになります!
また、試作リングはデザインだけではなく、
後日、お二人でご来店された際に、
実際にプランナーが正式なサイズを計測するので、
安心して本番のリングを制作できるものになります。
リングのデザインにおいて、
男性が特に大事にされていたことは、
“日常使いもできるように”ということ。
普段身につけることを考え、
違和感のないつけ心地と、
石の留め方にこだわりました!
リングは、平甲丸ベースでお仕立て。
中心のダイヤモンドにかけて、
キュッと”くびれ”を作ることで、
トップのダイヤモンドを引き立たせながらも、
指馴染みのいいすっきりとしたフォルムに
なりました。
石の留め方は、”覆輪留め”を選ばれました!
“覆輪留め”とは、
中心のダイヤモンドを金属でぐるりと
包み込むセッティング技法。
一般的に婚約指輪に使用される、
ラウンドブリリアントカットという
丸みのある形のダイヤモンドとの相性も良く、
シンプルながらも、
コロンとした見た目が可愛らしい印象を
与えてくれます。
また、覆輪留めは、
お洋服などの引っかかりの心配もなく、
石が外れにくい丈夫なデザインなのも
嬉しいポイントです。
男性の女性を想う優しいお気持ちが、
女性の指にそっと寄り添うような、
素敵な仕上がりになりましたね!
覆輪でお留めする、中心のダイヤモンド選び。
4C(ダイヤモンドのグレード)のお話も
お相手の女性を想い、熱心に聞いてくださった姿が
とても印象に残っています。
”このくらいの大きさが好きそうです!”と
女性のお好みを教えてくださいましたね!
そして、ダイヤモンドの輝きを左右する
透明度にもこだわられ、
上品な煌めきを放つダイヤモンドを選ばれました!
後日、プロポーズ成功のご報告とともに、
お二人とも素敵な笑顔でご来店されました!
たくさん悩んで、
真剣に選ばれたことを女性にお伝えすると、
“本当にありがとう”とリングを見るたび
満面の笑みを浮かべておっしゃられていて、
男性は照れくさそうに笑っていましたね!
そんなお二人の姿をご覧になり、
とても温かい気持ちになったことを覚えています。
再度、お二人とデザインのイメージのすり合わせをし、
一部、女性のご希望で、トップの覆輪留め部分に
“梨地細”のマット加工を施すことに。
“梨地細”特有の柔らかいマットの表情は、
小さなガーネットの石の粒を
水と一緒に何度も流し当てることで生まれます。
丁寧に、時間をかけてできるこのマット加工と
光沢のある鏡面仕上げの組み合わせにすることで、
メリハリが楽しめる印象になりましたね!
待ちに待ったご納品当日!
“楽しみー!”とワクワクしている女性の姿と
その姿を優しく見守る男性の姿が見られました。
約4ヶ月程お時間をいただき
丁寧に制作を行った婚約指輪。
完成した婚約指輪をお二人にご覧いただくと、
“かわいい!”とキラキラした笑顔で喜んでくださった女性と、
その姿を見て、優しく微笑む男性の姿がとても印象に残っています。
お二人のそんな幸せそうな姿に
私までとても嬉しい気持ちでいっぱいになりました!
愛する女性への想いと、
男性のこだわりがぎゅっと詰まった
世界に1つだけの婚約指輪になりましたね!
大切な婚約指輪を鶴におまかせいただいたこと、
そして、お二人の婚約指輪作りのお手伝いができたことを
本当に光栄に思います!
これからも、たくさん身につけて
お二人でお出かけを楽しんでくださいね!
代官山アトリエ
プランナー:飯島
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