Case Study #713
『マット加工を施した覆輪の婚約指輪』

ご入籍を控えたお二人に
婚約指輪の制作をお任せいただきました。
デザインを考えていただく前から、
せっかくのオーダーメイドだから
細かくアレンジをしたいとお話ししてくださいましたね。
あえて王道にはならないようにと
こだわってデザイン決めをされ、
オーダーメイドを存分に楽しんでくださっていたのが
とても嬉しく心に残っています。
そんなお二人がお選びになったデザインはEN-019でした。

王道の爪留めのデザインも候補にありましたが、
EN-019をお選びいただいた理由は
周りと被らない個性的なデザインだからでしたね。
お二人が選んだEN-019は
ダイヤモンドの周りを金属で囲う
「覆輪留め」と呼ばれる留め方をしています。
尖っている部分がない丸いフォルムは
引っ掛かりが少なく、
日常使いもしやすいです。
特別なお時間以外でも
たくさん着用していただける
使いやすさがありながらも、
金属で囲われたダイヤモンドは
存在感が強調され、
婚約指輪らしい華やかな印象もありますね。
そして、指を通す”腕”の幅を重視されたのも
お二人のこだわりでした。
腕を細くすることで
中央のダイヤモンドもさらに際立ちますね。

ベースとなるリングの色はプラチナです。
白く美しい輝きを放ち、
ダイヤモンドの輝きを引き立てます。
また、ダイヤモンドの周りには
“ミルグレイン”と呼ばれる粒の装飾を入れて、
腕にはマット加工の”サテン荒”を施しました。
表面にヤスリをかけることで生まれるサテン荒は
キラキラとしたラメのような質感で、
他にはないおしゃれな印象です。
光に当たるたびに繊細に輝くミルグレインと
サテン荒の加工が相まって、
個性的で特別感のある仕上がりとなりましたね。

そして、ご納品では再度アトリエにご来店いただき、
仕上がりを喜んでくださったのを嬉しく思います。
数日後には「完成したリングを実際に手に取って、
改めて丁寧につくられていることが伝わりとても感動しました。」と
心温まるメッセージまで頂戴いたしました。
後日お顔合わせを控えているとお伺いしましたが、
無事にリングをお披露目でき
素敵なお時間を過ごせていましたら幸いです。
これからも鶴でオーダーいただいた
婚約指輪とともに素敵な日をお過ごしくださいね。
末永くお幸せに。
鶴 銀座アトリエ
プランナー:乾
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