Case Study #271
『大粒のミルグレインが印象的な平打ちの結婚指輪』
結婚指輪:18TE-004(アレンジ)
素材:イエローゴールド(K18)・ピンクゴールド(K18PG)
フォルム:平打ち・ストレート
テクスチャー:ミルグレイン・鎚目大光沢・鏡面仕上げ
リング幅:左 5.0mm/右 3.0mm
刻印:手打ち刻印
群馬県からお越しくださったお二人。
シンプルなストレートタイプのものを
イメージしてご来店くださいました。
普段から指輪をよく身につけられているという男性は
幅太の個性があるタイプがお好みでしたが
女性は身につけやすいシンプルなものがお好み、と
最初は少し好みが異なっていましたね。
そんなお二人が一緒に気に入ってくださったのが
18TE-004の”ミルグレイン”のデザインです。
お二人が一番気に入られていた
0.8mmの大きさのミルグレインは
鶴でご用意しているミルグレインの中でも大きいので、特に粒の丸みを感じられる仕上がりになっています。
シンプルなリングにミルグレインを入れると
デザインのアクセントにもなり
華やかさもグッと増しますね。
お二人の結婚指輪は0.8mmの
”ミルグレイン”を共通点として取り入れ
それぞれのお好みとのバランスを考えながら
制作させていただきました。
男性の指輪はイエローゴールドの素材で幅5.0mmの
平打ちリングをベースにお仕立ていたしました。
最初は4.0mmの幅を見られていましたが、
ミルグレインを入れることで
幅が細く見えることもあり
しっかりとした幅を持たせることにいたしました。
この幅なら後悔しない、と
とても悩まれた末に決断されていたのを
よく覚えています。
表面の加工はミルグレインとは別に
キラキラ感を持たせたい、と
ハンマーで表面を叩いて面を作る
”鎚目”の加工をお入れすることに。
幅を太くしたことで”鎚目”と”ミルグレイン”
二つをしっかりと楽しむことのできる
仕上がりになりましたね。
女性の指輪は肌馴染みのいいピンクゴールドで
男性と同じく平打ちリングをベースに3.0mm幅でお仕立ていたしました。
丸みの強い甲丸リングのフォルムとも迷われましたが
ご婚約指輪との相性も良かった平打ちのフォルムを選ばれました。
表面には男性のデザインと合わせた
0.8mmのミルグレインを全周に入れたデザインです。
シンプルさを求められていた女性は
表面は艶々の鏡面仕上げで上品な印象に。
地金の肌馴染みの良さの中に
さりげなく輝くミルグレインの粒が
程よい華やかさを持たせてくれる仕上がりとなりました。
内側にはお二人のご入籍日を
職人が一文字一文字打ち込んでいく
手打ち刻印でお入れしました。
また、お二人とも着け心地を考えた
”内甲丸”の加工を施しています。
内側に丸みを作ったことで着脱の際に
ストレスを感じにくい仕様になりましたね。
ついに迎えたご納品の日。
”すごい!かっこいい!”
”想像よりいい!”
と何度も言ってくださったお二人に
私もとっても嬉しい気持ちになりました!
あれからしばらく経ちましたが
指輪は馴染んできたでしょうか?
またメンテナンスの際には
いつでもご相談くださいね。
末永くお幸せに!
代官山アトリエ
プランナー:尾崎
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