Case Study #307
『サテン生地のような質感のマットを施したシンプルな結婚指輪』
結婚指輪:18MA-004・18MA-005
素材:プラチナ(Pt900)
フォルム:ストレート・甲丸
テクスチャ:サテン細
リング幅:左3.0mm / 右2.5mm
刻印:手打ち刻印
ご来店前に
これまでの制作実績をご覧になられていたお二人。
事前にデザインのイメージを膨らませて
くださっていましたね。
お二人がイメージされていたのは
シンプルなマットの結婚指輪です。
フォルムはマットの質感を一番に楽しめるような
ストレートのフォルム。
シンプルなストレートでも
丸みによって手馴染みが変わってくることを
考えながら何度も試着され
結婚指輪らしい丸みの強い甲丸の形を
選ばれました。
長く身につけるものだからこそ
納得のいく着け心地を大切にされましたね。
鶴ではしっかり艶を抑えたものから
キラキラしたものまで
たくさんの種類のマット加工をご用意していますが
その中からお二人が選ばれたのは
滑らかな質感が特徴的な“サテン細”という
マットです。
程よく艶感のある上品な質感を
気に入っていただきました。
“サテン細”という名前の通り、
まるでサテンの布を羽織ったかのように
金属の無機質な印象を
柔らかな表情に変えていますね。
表面をよく見ると細かい線が格子状に入っており、
表面から側面に沿ってカーブを描いていることで
甲丸の丸みを帯びたフォルムをより引き立てます。
色味は結婚指輪らしいプラチナ。
プラチナにマットを施すことで
白金の色味が手に馴染みやすい
優しい色合いになりました。
内側には手打ちで入れる刻印で
ご入籍日とお二人のお名前を刻んでいます。
職人が一つ一つ丁寧に文字を打ち込んでいくので
手作りのあたたかみを感じることができますね。
また、リング内側の角を削る
内甲丸という加工も施しました。
滑らかなつけ心地は
お二人の生活に自然と溶け込みます。
納品時はお二人でのご来店が叶わず、
お一人でご来店いただきましたが
完成したリングをご覧になりながら
“イメージ通りです!”と喜んでくださったのを
今でもよく覚えています。
あれからリングは手に馴染んできたでしょうか?
いつかお二人でご一緒に結婚指輪を
身につけているお姿を拝見できますのを
楽しみにしております。
鶴 銀座アトリエ
プランナー:今井
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