Case Study #306
『ミルグレインを共通点にしたプラチナの結婚指輪』
結婚指輪:22MA-045
素材:プラチナ(Pt900)
フォルム:ストレート・甲丸
テクスチャ:鏡面仕上げ・ミルグレイン
リング幅:左3.0mm / 右2.0mm
刻印:レーザー刻印No.6
宝石:ダイヤモンド
1回目のご来店の際に目に留まったミルグレイン。
「千の粒」という意味を持つ、
小さな粒が一直線に連なる加工です。
その上品な印象を
お二人は気に入ってくださいましたね。
2回目のご来店時には
“ミルグレインを共通点にして
結婚指輪をつくりたい”と
デザインのイメージを固めてきてくださいました。
男性側のリングは
丸みの強い甲丸のストレートのフォルム。
結婚指輪らしい印象を大切に
ベースはプラチナです。
表面は艶々の光沢に磨き上げ、
その光沢に映えるミルグレインを
リングの縁に施しました。
3.0mmの幅でもしっかりとミルグレインの存在を
感じることができるよう
0.8mmの大きめの粒のミルグレインを
選ばれましたね。
ぷっくりとした粒の印象が引き立つ
洗練されたデザインとなりました。
女性側リングは
中心に向かって細くなる
美しいくびれを持つフォルム。
男性と同じく、純白の輝きを一番に楽しめるよう
プラチナを鏡面に磨き上げました。
リングの腕が中心に向かってしなやかに伸びた先には
ダイヤモンドを3石お留しています。
ダイヤモンドを留める爪の個数にもこだわり、
爪で覆ってしまう面積が少なくなるよう
共通の爪で留めることで
たくさんの光を取り込んだダイヤモンドが
左の薬指でキラキラと輝きを放ちます。
そして男性側のリングとの共通点を大切に
リングの縁にはミルグレインを打ち込みました。
2.0mmの細めの幅で仕立てたので
ミルグレインも0.4mmの小さめの粒にすることで
幅とのバランスもとれ、より繊細な印象に。
細かい粒が真っ直ぐ連なる
可憐なデザインとなりましたね。
ご納品時には
完成したリングを試着された
お二人の素敵な笑顔を今でもよく覚えています。
その後、早速ご結婚式で
身につけてくださったとご報告を頂戴し
ご家族皆様にもお喜びいただけたそうで
とても嬉しく思っております。
ミルグレインをあしらってペア感を表現された
特別な結婚指輪が完成しましたね。
鶴 銀座アトリエ
プランナー:今井
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