Case Study #444
『お気に入りの錆加工を施したアンティーク調の結婚指輪』
結婚指輪:18TE-012(アレンジ一覧)
素材:プラチナ(Pt900)・ホワイトゴールド(K18WG)
フォルム:ストレート・甲丸・平甲丸
テクスチャ:錆・ミルグレイン
リング幅:2.5mm
宝石:タンザナイト・ルビー
Instagramをみて
アトリエにお越しになったおふたり。
サンプルリングを見ていく中で、
“色は違くてもいいけど、
フォルムやデザインは合わせたい”という
ご希望が見つかりましたね。
永く身につけることや
シーンを踏まえて選ばれたのは、
ストレートのリングでした。
ストレートのリングの中でも、
男性は指輪をつけることが初めてのため、
丸みのある「甲丸」のフォルムでお仕立てし、
女性は少し角を残したデザインがお好みのため
「平甲丸」のフォルムでお仕立て。
リングの幅はおふたりとも
少し細めの2.5mmでおつくりしました。
手の大きさに合った幅にすることで
手に優しく馴染んでくれます。
お仕事で身につけることも踏まえ、
あまり目立ちすぎないデザインを
探されていた男性。
落ち着きのある”錆”のテクスチャーを
手にとっていただきました。
金槌の表面をあえて錆びさせ、
リングに押し当てることで表情をつくる”錆”。
その時の錆具合によって、
テクスチャーのかかり方が異なるため
世界でたった1つの特別感溢れるリングに
なります。
錆は鶴オリジナルのテクスチャーで、
金属でありながらも
まるで和紙を貼り付けたような質感で、
他のマット加工にはない独特な輝き方をします。
女性も男性とお揃いで
錆のテクスチャーをお入れし、
サンプルをご覧いただいていた時に
気になられていた”ミルグレイン”を
リングの両端にぐるっと2周施しました。
ミルグレインはラテン語で「千の粒」を表し、
ヨーロッパから古く伝わる伝統のある装飾です。
「千=たくさん」という言葉の連想から
永遠や長寿といった縁起の良いものと
されています。
タガネの工具を用いて、
手作業で1粒1粒打ち込んでおり、
丸く均等につくることが難しいため、
まさに職人の技術が光ります!
鶴のミルグレインは0.2~1.0mmまで
幅広くご用意しておりますが、
幅との相性をみて、0.4mmの小ぶりな
ミルグレインを両端に施しました。
和のような質感の錆と洋から伝わる
ミルグレインを掛け合わせた、
オリジナル感溢れるデザインになりましたね。
リングの内側には、男性はタンザナイト。
女性はルビーをそれぞれお入れしました。
刻印の文字を入れず、
石だけ入れる方は珍しいため
特別感溢れるおふたりだけの指輪と
なりましたね。
この度は鶴に制作をお任せいただき
ありがとうございました!
ライフスタイルを考えながらも、
お揃い感を大切にされていたおふたり。
錆のリングと共に素敵な時間を
歩んでくださいね。
またメンテナンス等でお会いできることを
楽しみにしております!
末永くお幸せに。
鶴 横浜元町アトリエ
プランナー:岡咲
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