Case Study #350
『それぞれの好みを取り入れた特別なコンビの結婚指輪』
結婚指輪:18MA-025
素材:プラチナ(Pt900)・ホワイトゴールド(K18WG)
フォルム:ストレート・平打ち・平甲丸・ギメルリング
テクスチャ:鏡面仕上げ・梨地細・錆
リング幅:4.0mm
刻印:手打ち刻印
ギメルリングが気になってご来店されたおふたり。
ギメルリングは知恵の輪のような形をしており
2本のリングが中心で重なり合うようなデザインです。
このことから「ふたりが1つの夫婦になる」
という意味合いを
込めておつくりしているリングです。
サンプルリングをたくさん見ていただきましたが
「やっぱりこのデザインが一番気になっています」と
ギメルリングに再び辿り着きましたね。
男性のリングは
プラチナとホワイトゴールドの地金でお仕立て。
ベースは平打ちにすることでエッジが効いて
スッキリとしたフォルムになりました。
梨地細と鏡面仕上げのテクスチャーを
気に入ってくださり2つの質感をお入れすることに。
梨地細は粒の小さいガーネットを
水と一緒に流し当てることで表情をおつくりしています。
粒が小さい分、均等に入るため
マットの中でも落ち着いた印象になります。
落ち着きのある梨地細と
ツヤツヤに磨き上げた鏡面仕上げを
組み合わせることで、コントラストが美しい
デザインになりましたね。
女性のリングは
プラチナの地金でお仕立てしました。
ベースはエッジの効いた平打ちと丸みのある甲丸の
中間の平甲丸というフォルムを選ばれました。
1つは男性と同様にツヤツヤに磨き上げた
鏡面仕上げに。
もう1つは、錆のテクスチャーを入れることで
地金の色味でなく、
表面の質感で2本のリングのコントラストを
楽しめるデザインでお仕立てしました。
錆は、金槌の表面をあえて錆びさせて
リングに押しつけて表情をつくっており、
その時の錆具合によっても表情が異なります。
艶のある鏡面仕上げで結婚指輪らしさもありながらも
錆のテクスチャーで手作り感も感じられるリングに
なりましたね。
おふたりとも幅を太くしたいというご希望があり
平均よりの幅より太めの4.0mmに。
リングにボリュームがあり、
お手元に目が惹きつけられるような
個性的な印象になりましたね。
内側の刻印は手打ち刻印を選ばれて
ご結婚記念日とおふたりのイニシャルを打ち入れました。
男性のリングの刻印は中央揃え
女性のリングの刻印は左揃え
と、細やかな部分にもこだわりました。
おふたりがそれぞれのお気に入りの工夫を
取り入れながらも、お揃い感を感じられる
特別な結婚指輪になりましたね!
お打ち合わせ中、”こんなデザインはどうかな”
”このデザインはできるのかな”と
たくさん考えていただいたお姿が
とても印象に残っております。
おふたりの大切なリングに携わることができ
とても嬉しかったです。
メンテナンス等でまたお会いできることを
楽しみにしております。
末永くお幸せに!
鶴 横浜元町アトリエ
プランナー:岡咲
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