Case Study #203
『鎚目でお揃いにした色違いの結婚指輪』
結婚指輪:18MA-009・18MA-004
素材:プラチナ(Pt900)・ピンクゴールド(K18PG)
フォルム:平打ち・甲丸・ストレート
テクスチャー:鎚目大粗面・ミルグレイン
リング幅:左3.0mm/右2.8mm
Instagramを見ていただいたことがきっかけで
アトリエにお越しくださったお二人。
マットの結婚指輪を制作したい、という
ご希望をお持ちでした。
サテン細や錆鎚目など色々なマット加工が
気になっていましたが
女性の一番のお気に入りはマットな凹凸が楽しめる
鎚目のテクスチャーでした。
他のマット加工も気になっていた
男性は悩まれていましたが
最終的にはお揃い感を大切にした
鎚目で合わせることに。
お色味は元々プラチナをイメージされていたお二人。
しかし、実際に身につけてみると
女性のお好みが変化。
ピンクゴールドでお仕立てすることにされました!
こうして選ばれたのはお色違いの
鎚目でお揃いにした結婚指輪です。
男性はプラチナの平打ちリングをベースに
全面にマットの鎚目を打ち込みました。
あえて荒らした金槌を使用して叩くことで
金槌の面を転写するようにマットにした
テクスチャーです。
プラチナのお色味とも相まって
すっきりとクールな印象になりましたね。
また、叩いたときに出る揺らぎは
あえてそのままに残したことで
クールなだけじゃない、あたたかみも感じられる
そんな結婚指輪になりました。
指輪の幅も悩まれましたが
お指の長さとのバランスを見て
3.0mm幅でお仕立てしております。
女性の指輪は実際にご試着してお気に入りだった
ピンクゴールドの甲丸フォルムをベースに
お仕立ていたしました。
男性とお揃いの鎚目大粗面を表面に施し
両端には鎚目との組み合わせがお気に入りだった
ミルグレインをぐるっと1周お入れしています。
細身の幅がお好きということだったので
幅は特に悩まれましたが
ミルグレインと鎚目の表情がしっかりとわかる
2.8mmにてお仕立ていたしました。
ほんのり男性の指輪より細く、
そしてミルグレインで縁取ったことで
繊細な印象を出すことができました。
完成したお二人の結婚指輪は
マットの鎚目でお揃い感はしっかりとありながらも
それぞれのお好みをしっかりと反映させたものに
なりました。
郵送でのご納品となり
直接お渡しはできませんでしたが
先日指輪のメンテナンスをさせていただきました!
指輪の小傷やテクスチャーの摩耗の後を見て
たくさん身につけていただいていることを実感して
とても嬉しかったです!
メンテナンスなどまたございましたら
いつでもご相談くださいね。
これからも末永くお幸せに!
代官山アトリエ
プランナー:尾崎
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