Case Study #716
『波をイメージしたウェーブフォルムの結婚指輪』

「鳥が好きだから」と、
ブランド名の「鶴」に惹かれて
ご来店くださったおふたり。
初めはシンプルなストレートのデザインを
ご希望いただいていました。
たくさんのサンプルリングをご試着いただく中で、
ウェーブならではの着け心地の良さを
気に入ってくださいましたね。

おふたりが選ばれたのは、
鶴のコレクションの中でも、
もっとも緩やかなカーブを描くフォルム。
ストレートのように
すっきりとした印象は保ちながら、
さりげないカーブ感が指の水かき部分の
高低差に自然とフィットし、
お手元にやさしく馴染みます。
また、リングの表面に石を留めるのではなく、
表面の一部に小さな窪みを加えることで、
光の反射を利用してさりげなく輝かせたい、
という素敵なご相談もいただきました。
おふたりのアイディアをもとに、
リングの正面半周には、
波のようなやわらかな揺らぎを加え、
光の当たり方によってふわりとした
輝きが生まれるように
お仕立てしました。
一方で、手のひら側は
表面をできるだけフラットに整え、
手を握ったときにも心地よく
フィットするように拘りました。

お選びいただいた素材は、
結婚指輪らしい上品さのあるプラチナ。
職人が心を込めて艶々に磨き上げた鏡面仕上げは、
拘りのフォルムが生み出す陰影を、
より一層引き立てます。
リングの幅は、やや細めの2.0mmでお仕立て。
幅細のデザインはより洗練された印象を与えつつ、
普段指輪をつけ慣れない方でも、
違和感なく身につけやすい点が魅力です。
シンプルで洗練された佇まいの中に、
細部まで丁寧にこだわって
お選びいただいたデザイン。
おふたりらしさがぎゅっと詰まった、
特別な結婚指輪となりましたね。

そしてご納品当日。
指輪の仕上がりを見てとても
喜んでくださったおふたり。
後日、「鶴さんで指輪をつくれて良かった」と、
これ以上ないほど嬉しいメッセージを頂戴しました。
この度はおふたりの大切な指輪づくりに
携わらせていただけたこと、
心より光栄に感じております。
そして、これからもお仕立てした指輪とともに、
たくさんの幸せな時間を重ねていかれますよう、
心より願っております。
鶴 代官山アトリエ
プランナー:山口
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