Case Study #436
『光沢のある錆鎚目のプラチナ結婚指輪』
Instagramで鶴を見つけ、
ご来店してくださったお二人。
お二人が最初に気になっていたのは
18MA-008の多面体でした。
多面体は、
くっきりとランダムに出た面が特徴です。
ひとつひとつの面の存在感があり、
カジュアルな印象を持つデザインでもあります。
しかし、お話をお伺いする中で
お二人がカジュアルさよりも、
”結婚指輪らしさ”を
大切にされていることがわかりました。
そこで、たくさんのリングを試着する中で
角を落とした指馴染みの良いフォルムが
”結婚指輪らしい”と
甲丸リングをベースに選ばれましたね。
そして表面加工は、
落ち着いた光沢感のある”錆鎚目”の加工に。
鎚目とは、つるんとした平らな面を
トンカチを打ち付けることで
リングの表面に凹凸を出した加工です。
面を削り出す多面体よりも
ひとつひとつの面に丸みがあるため、
お手元にすっと優しく溶け込みます。
また錆鎚目は、
他の鎚目の加工を施す際に用いられるトンカチとは
別のトンカチを使用します。
リングに直接当たるトンカチの面を
あえて錆させ、それを打ち付けることで
錆の模様を転写させたのが錆鎚目です。
錆にしか出せない、独特のきらきらとした艶感を
気に入ってくださいましたね!
その都度職人が手作業で打ち付けるものなので
全く同じ模様は存在しない、
お二人だけのデザインに仕上がることも
魅力の一つです。
また、”ポコポコと出た鎚目の面が、
はじめに気になっていた”多面体”の要素を
少し感じることができるね”と
お話されていたお二人。
リングを眺めるたびに、
アトリエで一生懸命デザインを考えた日のことを
思い返すことができる
素敵なデザインに仕上がりました。
お話をするテンポが息ぴったりで、
笑いの絶えない仲良しなお二人。
完成したリングを眺め、
何度も何度も”可愛いね”と
おっしゃっていた笑顔がとても印象的です。
ご納品当日、鶴に来店する前に
無事に婚姻の手続きを済まされたと
お話してくださいました。
お二人にとって大切な日に
結婚指輪のご納品ができたことを
光栄に思います。
これからも鶴の結婚指輪と共に
新たな思い出をたくさんつくってくださいね。
お二人の末永い幸せをお祈りしております。
鶴 銀座アトリエ
プランナー:乾
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